医学生バーボンのブログ

医学部3年生が本の感想や趣味などについて書きます

『海馬 脳は疲れない』を読みました

この本は池谷裕二さんと糸井重里さんの対談形式で書かれています。

 

そもそも海馬って?

 

海馬が記憶に関係する脳の部位だということは有名ですが、もっとちゃんと言うと海馬は入ってくる膨大な情報の中から必要な情報だけを選び抜いている、すなわち情報をふるいにかけるという役割があります。

 

 

印象に残った話題について

 

脳の研究とはほとんど関係のない話かもしれませんが、「情報を整理しすぎると消えてしまうものがある。整理しすぎないすなわち汚いとかバラバラの状態の方が事件性があり、はじめて対処することが増える。そのときに人は鍛えられるのではないか。」要約するとこのような話です。自分の経験に当てはめてみると、私は試験勉強の時に教科書や授業のレジュメからまとめノートを作るみたいなことはあまり好んで行いません。なぜなら、情報がそぎ落とされて新しい発見などがなくなり、勉強することがつまらなくなってしまうからです。新しい情報が少しでも入ってくる方が勉強が続けられるし、鍛えられると思っています。

 

 

全体を通してこの本ではかみ砕いたわかりやすい言葉で、脳の持っている性質を実際に身の回りで起こることと当てはめて話が進められていました。このようにして進んでいくため、イメージしにくい脳の働きがすごくよくわかりました。

 

第1章から第4章まであるのですがそれぞれの章の最後にまとめがあって対談の中でのエッセンスが要約されている点もわかりやすくて良かったです。

 

 

 

f:id:igakuseibourbon:20210510175326p:plain