『黒猫/モルグ街の殺人』を読みました
・黒猫
・本能vs理性―黒い猫について
・アモンティリャードの樽
・告げ口心臓
・邪鬼
・早すぎた埋葬
・モルグ街の殺人
これら八篇からなる短篇集です。
エドガー・アラン・ポーは計算された恐怖を創作する「理詰めの芸術派」と紹介されており、その通りにこの短篇集の作品はほとんどが恐怖を感じるようなものでした。恐怖といっても、ホラー映画などのような恐怖ではなく、人間の奇怪な言動や何か得体のしれぬものへの恐怖といった感じでした。
『モルグ街の殺人』は推理小説で探偵としてデュパンが出てきます。デュパンが探偵として登場するのは三篇あり、『モルグ街の殺人』はその一つです。天才的なデュパンが事件をといていく様は爽快で、犯人が何者であったかについては非常に驚きました。