『黒猫/モルグ街の殺人』を読みました
・黒猫
・本能vs理性―黒い猫について
・アモンティリャードの樽
・告げ口心臓
・邪鬼
・早すぎた埋葬
・モルグ街の殺人
これら八篇からなる短篇集です。
エドガー・アラン・ポーは計算された恐怖を創作する「理詰めの芸術派」と紹介されており、その通りにこの短篇集の作品はほとんどが恐怖を感じるようなものでした。恐怖といっても、ホラー映画などのような恐怖ではなく、人間の奇怪な言動や何か得体のしれぬものへの恐怖といった感じでした。
『モルグ街の殺人』は推理小説で探偵としてデュパンが出てきます。デュパンが探偵として登場するのは三篇あり、『モルグ街の殺人』はその一つです。天才的なデュパンが事件をといていく様は爽快で、犯人が何者であったかについては非常に驚きました。

『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』を読みました
第1章 ガラスの靴の共犯者
第2章 甘い密室の崩壊
第3章 眠れる森の秘密たち
最終章 少女よ、野望のマッチを灯せ
の4つの章に分かれており、赤ずきんが旅をしながらそれぞれの地で事件を解決していくという構成になっています。つまり、赤ずきんが探偵のように推理をしていきます。
主人公の赤ずきんを童話からとっているのと同じように、それぞれの物語も童話が題材となっています。第1章はシンデレラ、第2章はヘンゼルとグレーテル、第3章は眠れる森の美女、最終章はマッチ売りの少女がもとになっていると思います。
童話をもとにしているだけあって、童話っぽく文章が短く切られていてテンポよく読むことができます。実際、私も読み始めたら止まらなくなりすぐに読み終わってしまいました。使われているトリックも童話だからこそできるものがあり、新鮮でとても面白かったです。

『若い読者に贈る美しい生物学講義』を読みました
この本は生物学の面白さを教えてくれ、生物学に興味を持たせてくれる内容になっています。
全部で19章あり、細かく見ていくと
第1章および第3章から第6章:生物とは何か
第2章:科学とはどんなものか
第7章から第12章:動物や植物について
第13章から第15章:生物に共通する性質
第16章から第19章:身近な話題について
という構成になっています。
生物学講義とありますが科学は生物学、化学、物理学、地学というように完全には分類することはできないため、時には生物学っぽくない話も併せて書かれています。
第10章あたりまでは生物の進化、生物はいかに多様であるのかや、その様々な生物がどのように生きているのか、どのような性質を持っているのかが説明されています。
第11章から第15章あたりでは我々人類についての話になります。直立2足歩行をするのは人類だけというのは驚きです。さらに、普段生活をしていてなかなか感じることは少ない生物の多様性から生物の進化の話になります。人類が人類を最も高等な動物と考えるのは改めるべきでしょう。
第16章からはもっと身近な話題になります。具体的には花粉症やがん、アルコール、iPS細胞です。iPS細胞のこれからの応用についてはまだまだ発展途上ですので非常に楽しみですね。
生物学の中でも進化という面について多く書かれていたように感じます。人類以外の生物の話も多く面白かったです。

『海馬 脳は疲れない』を読みました
この本は池谷裕二さんと糸井重里さんの対談形式で書かれています。
そもそも海馬って?
海馬が記憶に関係する脳の部位だということは有名ですが、もっとちゃんと言うと海馬は入ってくる膨大な情報の中から必要な情報だけを選び抜いている、すなわち情報をふるいにかけるという役割があります。
印象に残った話題について
脳の研究とはほとんど関係のない話かもしれませんが、「情報を整理しすぎると消えてしまうものがある。整理しすぎないすなわち汚いとかバラバラの状態の方が事件性があり、はじめて対処することが増える。そのときに人は鍛えられるのではないか。」要約するとこのような話です。自分の経験に当てはめてみると、私は試験勉強の時に教科書や授業のレジュメからまとめノートを作るみたいなことはあまり好んで行いません。なぜなら、情報がそぎ落とされて新しい発見などがなくなり、勉強することがつまらなくなってしまうからです。新しい情報が少しでも入ってくる方が勉強が続けられるし、鍛えられると思っています。
全体を通してこの本ではかみ砕いたわかりやすい言葉で、脳の持っている性質を実際に身の回りで起こることと当てはめて話が進められていました。このようにして進んでいくため、イメージしにくい脳の働きがすごくよくわかりました。
第1章から第4章まであるのですがそれぞれの章の最後にまとめがあって対談の中でのエッセンスが要約されている点もわかりやすくて良かったです。

『つむじまがりの神経科学講義』を読みました
脳の機能・働きについては興味があり本屋で面白そうだなと思ってこの本を購入しました。
神経科学という脳や神経のしくみを細胞・分子レベルで解明する学問について親しみやすい文章で解説されています。特に著者が研究していた「記憶」について詳細に記述されています。
第1章 神経系とは何か
第1章では神経系のなりたちや、興奮・伝達など基本的な知識を説明してくれています。このあたりは第2章以降を理解するのに必要なので理解しておいた方が良いと思います。個人的には授業で習ったことの良い復習になりました。
第2章 記憶のしくみ
この章からはシナプス結合の強さは変わりうるという神経伝達の可塑性へと話題が移ります。LTPやLTDという現象です。
それから著者の研究であるRISEという現象の発見について詳細に述べられます。この著者の研究に加えて、近年の記憶研究に対する著者自身の見解も述べられており、大変興味深い内容でした。
第3章 記憶の異常
この章では認知症、PTSD、サヴァン症候群さらにiPS細胞について触れられています。
認知症のところでは種類、分子細胞学的な原因(完全にはわかっていない)、治療について説明されてあります。認知症の予防にはやや強めの有酸素運動すなわち呼吸と鼓動が上がるぐらいの速歩や水泳が効果的だそうです。
特に第2章では理解するのに何度か読み直す必要があった内容があり、全体的に神経科学について詳細に書かれていて難しく感じるところも多かったですが、それでもわかりやすく、読みやすく書かれていました。内容的に読むとなるとハードルは高いのかもしれませんが著者が目指していたようにエンタメ要素は十分に含まれていたと思います。本当に読みやすくて面白い本でした。

『世界一やさしい株の教科書1年生』で株について知る
投資や株について知識が全くなかったので将来的に投資をする可能性は十分にあることから、初めにこの本を使って勉強しました。
テクニカル分析とファンダメンタル分析の2つを組み合わせながらの分析の方法、買いと売りに対する考え方、株に関わる用語の解説や、チャートの読み方やチャートを分析する際に使う指標の使い方を本当にわかりやすく解説してありました。
株に対する勉強をする以前に持っていた株に対するイメージや誤解がなくなり、正しい知識を身につけることができたと感じています。
今は学生で投資をしようと思っても資金が少ないので大きな金額を用意して実践というのも難しいですが、少額からでも実際に買いと売りなどをやってみて経験を積んでいきたいと思います。
MACD、ボリンジャーバンド、PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)、EPS(1株あたり利益)、BPS(1株あたり株主資本)このあたりの用語は後で復習したいので復習用に置いておきます。

