医学生バーボンのブログ

医学部3年生が本の感想や趣味などについて書きます

『黒猫/モルグ街の殺人』を読みました

・黒猫 ・本能vs理性―黒い猫について ・アモンティリャードの樽 ・告げ口心臓 ・邪鬼 ・ウィリアム・ウィルソン ・早すぎた埋葬 ・モルグ街の殺人 これら八篇からなる短篇集です。 エドガー・アラン・ポーは計算された恐怖を創作する「理詰めの芸術派」と紹…

『旅のラゴス』を読みました

この本は三年ほど前に新潮文庫のフェアで買い、過去に一度読了しましたが今回もう一度読み直しました。私が読書を好きになるきっかけとなったのがこの作品だったので、また読みたくなりました。 ラゴスが長い時間をかけて旅し、それぞれの地で出会う人や出来…

『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』を読みました

第1章 ガラスの靴の共犯者 第2章 甘い密室の崩壊 第3章 眠れる森の秘密たち 最終章 少女よ、野望のマッチを灯せ の4つの章に分かれており、赤ずきんが旅をしながらそれぞれの地で事件を解決していくという構成になっています。つまり、赤ずきんが探偵のよう…

『アルジャーノンに花束を』を読みました

主人公はチャーリイ・ゴードン。 この小説はゴードンの経過報告という形で物語が進みます。 チャーリイは生まれつき発達障害がありましたが、人工的に知能を高める手術を受けることになります。この手術はネズミのアルジャーノンも先に受けており、知能の向…

『推し、燃ゆ』を読みました

今、大人気の本をついに読み終えました。 第164回芥川賞受賞作です。 内容 推しに自分の時間やお金、あらゆるものを捧げる主人公の話です。『推し、燃ゆ』というタイトル通り、推しがSNSで炎上することから物語が始まります。 推しという存在によって行動を…

『緋色の研究』を読みました

ホームズとワトスンの出会い、そしてある事件へのホームズの推理が描かれています。 ホームズに関係する本は初めて読みましたが やはりシャーロックホームズという男は探偵として優秀だということが分かりました。 そして私が驚いたのは事件の犯人の背景がす…

『騎士団長殺し』を読みました

村上春樹さんの『騎士団長殺し』を読み終わったので感想を書いていこうと思います。 構成 文庫本では四冊に分かれています。 1. 第一部 顕れるイデア編 上 2. 第一部 顕れるイデア編 下 3. 第二部 遷ろうメタファー編 上 4. 第二部 遷ろうメタファー編 下 だ…